グルテンフリー(その20)
この後、健康な腸の場合、インスリンが分泌され続ければ今度は低血糖になってしまうから、分解酵素のDPP-4が分泌されます。すると、GLP-1は速やかに不活化し。過剰にインスリンが分泌されないようになっています。実によくできた仕組みです。ちなみに糖尿病の治療薬としてこのDPP-4の阻害薬がたくさん使われるようになってきています。DDP-4の働きを阻害してインスリンを一気に分泌することにより、血糖を下げる目的です。だから、糖尿の治療がうまくいくという流れなのですが、本来人間には分泌されたGLP-1 をすぐに抑える作用があるのです。だからむやみに阻害するのはいかがなものかという意見もあります。
話をグルテンにと肥満の関係に戻します。さらにもう一つPYYという食欲抑制ホルモンがあります。PYYは小腸に多く分布していて、食物が入ってきたと認識すると、食欲を抑えるように働く物質です。ところが腸の粘膜が炎症を起こしていると、PYYが分泌されにくくなるので、食欲をおさえられなくなってしまうのです。食べても満足感を得られず、食べすぎにつながっていきます。
これに加えて、すでに説明したように、グルテンには麻薬様の作用があります。食べれば食べるほどもっと欲しくなるから、気が付いた時はにはたくさん食べてしまう事になるのです。グルテンフリーをして腸の粘膜が安定し、GLP-1 とPPYが正常に分泌されるようになると、血糖値も上がりにくくなり、食欲のコントロールが出来るようになります。その結果、自然に痩せやすい体質になるのです。
だからグルテンフリーはカロリー制限をしなくても健康的にダイエットが出来るのです。なおどうしても食欲が抑えられないという人は、有酸素運動をすると血中のPPYの量が増えることが報告されています。だから「もっと食べたい」と思ったら歩けばいいのです。食後にすぐ歩くことで食欲がスーと消えていきます。「なんであんなに食べたかったのかな」ということになるでしょう。
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