(グルテンフリー その22)
「グルテンだけじゃない!まだある小麦の問題点」
今まで、まるで小麦に含まれる「グルテン」だけが諸悪の根源であるかのように悪者呼ばわりしてきたが、実は、小麦の問題点はグルテンにだけあるのではありません。その代表が、小麦に含まれるアミラーゼトリプシン阻害物質(ATIs)とフルクタンです。まずATIsから説明します。ATIsとはアミラーゼ阻害物質と、トリプシン阻害物質の総称です。アミラーゼは、唾液腺や脾臓から分泌される消化酵素の一つです。主な働きは炭水化物(糖質)のなかに含まれているでんぷん質を分解するというものです。このアミラーゼを阻害する物質が、小麦には多く含まれています。アミラーゼの活性が阻害されるとでんぷんの分解が妨げられ、糖質の吸収が阻害されます。つまり栄養の吸収阻害が起こるのです。ただ、この糖質の吸収を阻害する働きを利用して、糖尿病の患者さんにはいい物質といわれている一面もあります。またトリプシンは膵液に含まれる消化酵素の一つで、強力にたんぱく質を分解します。このトリプシンを阻害する物質も、小麦に多くふくまれているから、体の土台をつくる大切なたんぱく質の吸収も阻害してしまうのです。しかも、最近の小麦は、昔の小麦の比べてATIsが多く含まれるといいます。現在の小麦と比べて昔の小麦のグルテンは、異種たんぱく質の特徴が弱く、毒性も少なく悪さをしなかったのです。ところが最近の小麦は、大量生産をするために品種改良されています。ATIsを多く含むことのメリットは害虫に強くなるという事です。遺伝子組み換えで増えている物質の代表が、ATIsといえます。ATIsは腸内で分解されにくく、腸粘膜からのサイトカイン(免疫システムの細胞から分泌されるたんぱく質)放出を刺激します。ATIsの存在のもとで消化分解されたグルテン由来のグリアジンは、炎症誘発発作が強いタイプ、すなわち悪さをするタイプに変わってしまい、腸粘膜は炎症を受けやすくなるのです。
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